先住民の歴史で自粛ムードの2021年カナダデー

今日は7月1日、カナダデー!🇨🇦

本来ならば国をあげて祝い、みんな赤と白の国旗を身にまとったりフェイスペインティングしたり、花火やイベントなどで大賑わいなカナダ。

今年は打って変わって、かなり自粛ムードです。コロナだけではなく、最近の非常に衝撃的な事件のため。

5月末にBC州のカムループスで、先住民同化政策の寄宿学校跡地から215人の子供の遺体が発見されました。
Remains of 215 children found buried at former B.C. residential school, First Nation says

さらに6月に入ってからも、サスカチュワン州の学校で墓標のない墓が751基発見されました。
Sask. First Nation announces discovery of 751 unmarked graves near former residential school

カナダでは先住民の子供たち約15万人が、1990年代まで強制的に国内およそ140校の寄宿学校に入れられたとのこと。そして文化や言語を剥奪され、教職員から暴行や性的虐待を受けていたそう。

一般的に自由と平等の国として知られるカナダの、深い歴史の闇が垣間見れる衝撃的な事実。

奇しくも6月はNational Indigenous History Month。先住民の歴史を讃える月でした。
カナダ全土が今この出来事にショックを受けていて、今年のカナダデーはとてもじゃないけれどお祝いムードではありません(誰かが個人的に打ち上げてる花火の音は聞こえて来てるけど)。

今年で建国154年目を迎えるカナダ。そこには、それまでずっとこの地で生活していた先住民から土地や生活、尊厳を奪い、抑圧してきた歴史がある。

首相のジャスティン・トルドーが、髭を剃ってさっぱりした感じでメッセージを出してました

 

祝うのはいいけど、先住民の歴史をきちんと考慮し、今後良い国をつくっていこうと。

トロントでは「Every Child Matters(全ての子供は大事)」と、それを表明するオレンジのシャツを着た人たちが行進をしていました。

https://twitter.com/TorontoStar/status/1410646154207928322

通年であれば建国記念日をカナダの誇りとして祝っていたけど、今年はハッシュタグ#CancelCanadaDay「NO PRIDE(誇りを持たない)」の文字を多く見ます(LGBTQのPrideとは別)。

 
 
 
 
 
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「カナダデーをキャンセルすべきか?」というポッドキャストも。

 

わたしは今年で12回目(!)のカナダデーを迎えるけど、去年のコロナ禍はともかくこんな自粛モードは初めて。

これまでカナダの歴史には触れてきたつもりだったけど、先住民への知識がいかに浅かったか思い知らされました。これを機に、そうした歴史を改めて振り返り、学ばなければと思います。

 

旅行やワーキングホリデーで人気で、豊かな自然や優しい人たちなど、キラキラした明るい部分が多く知られているカナダ。
移民を多く受け入れる多国籍国家のそれまでの色々な経緯を、もっと知る必要がある。カナダだけではなく、北米全体のこととしても。

 

去年から黒人、アジア人、先住民、ジェンダーなど、本当に人権と平等について考えさせられることばかり。

 

Reflect(内省する・考える)という言葉がキーワードの、今年のカナダデー。
改めて、先住民コミュニティーへサポートの意と、敬意を示したいと思います。

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